電話占いの市場規模は公表されていない、出回る数字の読み方
電話占い単独の市場規模を示す公的な統計はありません。民間の推計が何を合算した数字か、出回る数字の出所の辿り方、規模の代わりに使える確かめられる指標をまとめました。
電話占いの市場規模を調べると、いくつかの数字が出てきます。ただ、電話占い単独の規模を示す公的な統計はありません。出回っている数字が何を数えたものかを確かめると、扱い方が変わります。
単独の数字は公表されていません
まず、どこに数字があってどこに無いかを整理します。
民間の調査会社による推計があります
矢野経済研究所は、占い・スピリチュアル関連ビジネス市場についての調査結果を公表しています。ここでは、占いサービスに関連した主要6市場の合算値が2023年度で997億円と推計されています。
6市場には、対面占い、電話占い、メール・チャット占い、占いスキルマッチング、Web占い、Web占いメディアサービスが含まれます。同社の発表では、電話占いを含む5市場が成長基調、Web占いは横ばい基調とされています。
電話占い単独の内訳は非公開です
この発表で示されているのは合算値と、各市場の動向の方向だけです。電話占いだけの数字は、公開されているプレスリリースには含まれていません。
つまり、997億円という数字を電話占いの規模として引用することはできません。対面もWebも含んだ合計だからです。
対象の範囲にも条件があります
同じ発表では、市場規模に含まれるのは法人によって継続的に運営されているサービスのみで、個人事業者は除外されていると説明されています。
調査は2024年7月から9月にかけて、直接面談、公開情報、文献調査を併用して行われたとされています。推計の前提が示されていることは、数字を読むうえで重要な情報です。
出回っている数字の読み方
「電話占いは数百億円規模」といった記述を見かけることがあります。こうした数字を見たときは、2点を確かめてください。
出所が辿れるか
その数字がどの調査に基づくものかが示されているかを見てください。示されていない場合、確かめる手立てがありません。
示されていても、元の資料で確認できるとは限りません。有料のレポートに含まれる数値が、要約だけ引用されている場合があります。
前提が揃っているか
何を市場に含めるかは、調査ごとに違います。個人で活動している人を含めるかどうか、対面を含めるかどうかで、数字は大きく変わります。
前提が違う数字を並べて比べることはできません。増えた、減ったという比較も、同じ調査の中でしか成り立ちません。
なぜ規模が気になるのか
市場規模を調べる人は、数字そのものを知りたいというより、別のことを確かめようとしている場合があります。
一つは、この業界が続くかどうかです。使っているサービスが急に無くなると困る、という不安が背景にあります。
もう一つは、まっとうな業界かどうかという判断です。規模が大きければ社会的に受け入れられている、という見方が働きます。
どちらも、市場規模という一つの数字では答えられません。代わりに使える指標があります。
規模の代わりに使える指標
外から確かめられる材料は、規模の数字より具体的です。
ウラシルベでは16サービスの公式サイトを確認し、料金・初回特典・在籍数・対応時間・支払方法の5項目について、公式で確認できたかどうかを記録しています。5項目すべてを公式サイトで確認できたサービスは2社にとどまり、在籍数や料金の体系を公式で確認できないサービスもあります。
この差は、業界全体の規模より、個々のサービスを選ぶときに直接効いてきます。料金の数え方が公式に示されていれば総額を見積もれますが、示されていなければ見積もれません。
| サービス | 初回特典 | 料金 | チャネル | 対応時間 |
|---|---|---|---|---|
| ココナラ電話占い | 3,000円初回3,000円分の無料クーポン | 1分100円〜※条件あり。補足は詳細ページに記載通話料: アプリ経由の通話は無料。電話番号での通話は1分20円参考値 | 電話 / チャット / メール | 24時間参考値 |
| 電話占いウラナ | 10分無料初回10分無料(対象占い師の初指名) | 1分220円〜330円※条件あり。補足は詳細ページに記載通話料: 無料(ウラナが負担。1分以内の通話も無料) | 電話 / メール | 時間帯の指定あり |
| 電話占いデスティニー | 10分無料初回10分無料(全鑑定師対象) | 電話鑑定 1分189pt〜※条件あり。補足は詳細ページに記載通話料: 無料(PHSを除く)参考値 | 電話 / チャット | 24時間参考値 |
「参考値」は公式サイトでは確認できていません。複数の紹介記事で一致した内容を、公式で裏づけが取れるまでの参考として掲載しています。
料金・特典は各サービスの公式発表をもとに手動で確認した内容です。最新の条件は各公式サイトでご確認ください。
上場している会社が運営するサービスは上場企業が運営する電話占いにまとめています。
運営会社の情報
上場している会社が運営している場合、決算の資料などで事業の状況を確認できることがあります。ここは外から検証できる材料です。
上場していない場合でも、特定商取引法に基づく表記から会社の所在地や連絡先を確認できます。この記載があるかどうかは、誰でも確かめられます。
集計されていない理由
なぜ公的な統計が無いのかについては、業種の区分の問題があります。産業を分類する枠組みの中に、占いを単独で扱う区分が置かれていません。
区分が無ければ、統計として集計されることもありません。事業者は他の業種に含めて分類されるため、そこから占いの分だけを取り出すことができません。
これは占いに限った話ではなく、新しく生まれた業態や、規模の小さい業態には同じことが起こります。
相談の件数からは、別の傾向が読めます
規模の数字は無くても、利用に伴う相談の件数は公表されています。
国民生活センターは2020年11月26日の発表で、全国の消費生活センター等に占いサイトやアプリに関する相談が年間1,000件以上寄せられ、2019年度以降増加していることを示しています。
これは市場の規模を示す数字ではありませんが、利用が広がっていることと、そこで起きている問題の傾向を示す材料になります。公的な機関が集計している点で、確かめられる数字です。
数字が無い前提での選び方
市場規模が分からないことは、選ぶうえでの障害にはなりません。判断に使うのは、そのサービスについて確かめられる情報だからです。
料金の数え方、対応時間、支払い方法、退会の手順。この4つが公式サイトで確認できるかどうかを見てください。確認できたものから順に、判断の材料にできます。
業界全体の規模より、1社の情報公開の状況のほうが、実際の利用に直結します。
合算値を、単独の数字として使わない
電話占い単独の市場規模を示す公的な統計はありません。産業を分類する枠組みに占いを単独で扱う区分が無いため、集計もされていません。
民間の調査会社による推計はあります。矢野経済研究所の発表では、占いサービスに関連した主要6市場の合算値が2023年度で997億円と推計されていますが、電話占いだけの内訳は公開されていません。対面もWebも含んだ合計です。
出回っている数字を見たときは、出所が辿れるかと、前提が揃っているかを確かめてください。分からない場合は、規模ではなく、そのサービスが公開している情報の量で判断するほうが確実です。
よくある質問
電話占いの市場規模はいくらですか
単独の規模を示す公的な統計はありません。民間の推計でも、電話占いだけの内訳は公開されていないのが現状です。
997億円という数字は電話占いの規模ですか
違います。矢野経済研究所の発表による、占いサービスに関連した主要6市場の合算値です。対面占いやWeb占いも含まれています。
なぜ公的な統計が無いのですか
産業を分類する枠組みの中に、占いを単独で扱う区分が置かれていないためです。区分が無ければ統計として集計されません。
市場が大きければ安心して使えますか
規模と、個々のサービスの信頼性は別のものです。料金の数え方や対応時間が公式サイトで確認できるかどうかのほうが、直接の判断材料になります。
業界の状況を知る手がかりはありますか
国民生活センターは、占いサイトやアプリに関する相談が年間1,000件以上寄せられ、2019年度以降増加していることを公表しています。公的な機関が集計している数字として確かめられます。
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